エンコーダの出力

磁気式と光学式

モータの位置、角度を検出する際に用いるセンサ方式は複数あります。弊社では、磁気式と光学式のエンコーダを取り扱っています。

磁気式エンコーダには磁気を検出する素子がMR素子の場合とホール素子の場合が一般的です。

〇MR素子を使用する場合

 ホール素子とは電流が流れている物質に対して、その電流と垂直方向に磁界(磁場)を発生させると電流と磁界に直交する方向に起電力が発生するホール(Hall:米国の物理学者名)効果を利用した素子です。マグネットを回転させることによる磁界(磁場)の変化をホール素子で電圧値の変化として検出し、信号処理部で回転角度に変換します。 ホール素子自体の出力は大変微弱なのでアンプで増幅します。リニア出力ではなくON/OFF出力の場合は更にコンパレータやトランジスタを通り”H”と”L”の 2値で磁極検知の結果を出力します。

〇ホール素子を使用する場合

 MR素子とは磁気抵抗効果(Magnetoresistance)を利用した素子であり、磁界(磁場)の強さによって電気抵抗が変化します。 マグネットを回転させることによる磁界(磁場)の変化をMR素子で抵抗値の変化として検出し、信号処理部で回転角度に変換します。

磁気式エンコーダ

これらの回路で構成されたものがホールICと呼ばれています。得られた角度をパルス信号に変換します。

ホールIC出力

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