ガルバノスキャナ:構成
ガルバノスキャナとは
ガルバノスキャナとはレーザ光を反射するミラー走査角度を調整するためのモータで、高精度な位置センサを搭載しています。レーザマーカや顕微鏡、LiDARなど、レーザ光と組み合わせて幅広い用途で使用されています。 |
全体構成
ガルバノスキャナは:
- ミラー ‥‥ レーザ光を反射する
- スキャナ ‥‥ ミラーを動かす駆動源
- ドライバ ‥‥ スキャナの位置制御を行う
上記3点で構成されます。
ミラーに反射するレーザ径によりミラーサイズが決まり、ミラーサイズによりスキャナが決まり、それからドライバが決まります。レーザ径が決まれば、必然的に最適な仕様が決まっていきます。
ミラー
レーザ光を反射する部品です。スキャナに取り付けられます。
使うレーザに応じて、大きさやコーティングが違います。
反射するレーザ径によって大きさが変わります。大きいミラーであるほどイナーシャを持つため、高速で動作させることが難しくなります。またレーザの強さ(ワット数)によってもより大きなミラーが必要になる場合もあります。
スキャナ
ミラーの位置(角度)を制御する装置です。
そのためにセンサーがついており、現在位置が分かるようになっています。ミラーのサイズや動かし方によって必要なトルクが変わります。
大きなミラーであれば、大きなスキャナが必要です。
ドライバ
スキャナに動かすための電力を供給する装置です。
スキャナに搭載したセンサからの位置信号とモータ電流、コントローラからの指令信号を基に演算し、高速で正確な位置制御を実現しています。
周辺機器
またガルバノスキャナを動かすためには:
- 直流電源 ‥‥ ドライバに電源電圧(±15V or ±24V)を供給する
- コントローラ ‥‥ スキャナ位置をドライバに命令する(位置指令信号を送る)、サーボをオン/オフする
上記2点も必要になります。